
皆さんこんにちは!
株式会社NSK、更新担当の中西です。
さて今回は
~育成~
ということで、なぜ人手が足りないのか?なぜ育てにくいのか?どうすれば人が定着するのか?
そんな現場の課題をリアルに捉えながら、人材育成と未来への希望を深く考えていきます♪
コンクリート建築が主流となる日本の建設業において、防水工事は建物の寿命と安全性を左右する、非常に重要な工程のひとつです。
しかし今、その防水工事業界は、慢性的な人手不足と技術継承の壁に直面しています。
40代~60代が中心層。20代の職人が極端に少ない
若手が入っても、数ヶ月で離職してしまうケースも多い
📉 厚労省の建設業年齢分布(2024年時点)でも、防水工は平均年齢48歳超とされています。
高所・屋外作業が多く、夏は灼熱、冬は極寒
臭いや汚れ、天候の影響などの過酷な労働環境
派手さのない作業に対し、「将来性が見えない」と感じる若者も多い
💬「キツい」「キタナイ」「キケン」の“3K”のイメージが、人材獲得の壁になっています。
日給制・出来高制が多く、安定性や昇給の見通しが立たない
頑張っても「評価されている実感がない」という声も
📌 “働いた分だけ評価される”制度の不在が、定着率の低さにつながっています。
技術力の高い職人 ≠ 教えるのが上手な人
新人育成は現場リーダーの教育力にかかっている
📋 現場教育担当には、次の力が求められます
相手に合わせて言葉を変える「説明力」
小さな成長を褒められる「観察力」
怒らず、やる気を引き出す「人間力」
🧑🏫 技術と人格を備えた“教育リーダー”の育成が、現場の土台作りに直結します。
新人がやるべきことを可視化し、段階的に評価できる仕組みを作ることで、モチベーションが上がります。
レベル | 内容 | 認定基準 |
---|---|---|
Lv.1 | 材料の運搬・清掃 | 基本用語・安全具使用 |
Lv.2 | 下地処理・プライマー塗布 | 監督付きで実施 |
Lv.3 | メイン防水層の塗布 | 一人で1面完結できる |
Lv.4 | 納まり処理・検査対応 | 現場責任者補佐が可能 |
Lv.5 | 現場管理・新人指導 | チーム全体の監督 |
💰 レベルに応じた手当・称号・資格支援で、「成長=評価される」仕組みへ。
新人に「口頭だけで教える」だけでは伝わらないことが多い
スマホで見られる作業手順動画・写真マニュアルが非常に効果的
📱 若い世代は“動画ネイティブ”
「何をどの順番でやればいいか」が見えると、理解力と実行力が変わります。
技能実習生・特定技能の枠で東南アジアや南米からの人材を受け入れる事業者も増加中。
多言語マニュアル(ベトナム語・インドネシア語など)
図解メインの教材
文化の違いに配慮した研修体制
🌏 日本人・外国人を問わず「チームの一員」として育てる意識が重要です。
正社員登用、福利厚生、社内イベント
表彰制度、キャリア相談制度
暑さ対策(空調服・テント・休憩所など)
🎯 「仕事に誇り」「居場所がある」と感じられる会社づくりが、真の人材定着の鍵です。
ベテラン職人の“技術を言語化”し、社内マニュアルを整備
職長に「育成ポイント評価制度」を導入
半年で新人定着率が30% → 75%に改善
スマホで作業前に確認できる「作業別マニュアル」を導入
忙しい職長の負担が軽減し、新人も“自走”しやすく
📈 導入から3か月で、「教えやすくなった」「理解が早い」と好評。
防水工事の品質は、腕のいい職人がどれだけいるかにかかっています。
そして、その職人を一人でも多く育てることが、私たちの業界の未来をつくります。
ただの作業員ではなく、“建物の命を守る技術者”を育てる
技術だけでなく、“チームの一員”として育てる
未来を描ける、“安心して働ける職場”をつくる
この3つの柱をもとに、育成=投資ととらえ、私たち一人ひとりが防水工の価値を高めていきましょう。
株式会社NSKでは一緒に働く仲間を募集しています♪
お問い合わせは↓をタップ♪
皆さんこんにちは!
株式会社NSK、更新担当の中西です。
さて今回は
~確認事項~
ということで、今回は、防水工事の前に必ず押さえておきたい事前確認事項を、「現場調査」「設計条件」「周辺環境」「施主対応」の4つの観点から深く掘り下げて解説します♪
防水工事といえば、「きちんと塗れば終わり」と思われがちですが、本当に重要なのは、実は“施工前の事前確認”です。
確認を怠れば、いくら技術力が高くても漏水・剥離・不良施工の原因になってしまいます。
RC造か?S造か?木造か?
屋上防水か?バルコニーか?外壁か?地下か?
住宅?商業施設?工場?病院?使用中か空き家か?
📌 構造や用途によって選定すべき防水工法が大きく異なります。
例:屋上ならウレタン防水、外壁ならシーリング、地下ならシート防水など。
クラックの有無・幅・深さ
既存防水層の劣化状況(浮き・膨れ・ひび割れ)
吸水性・凹凸・勾配の確認(雨水が溜まりやすい箇所は?)
🛠️ 必要に応じてハンマー打診・中性化試験・吸水試験を行い、下地の状態を数値で把握します。
ドレンの数・位置・勾配の取り方は適切か?
落ち葉やごみの詰まり、破損がないか?
笠木・立上り・伸縮目地の納まりはどうなっているか?
🌧️ 防水は“排水が命”。どれだけ塗っても水が流れなければ意味がありません。
ウレタン塗膜?FRP?シート?アスファルト?
勾配・動き・施工環境(火気使用可否)によって適性が異なる
既存防水層との相性(密着性・材質の化学反応)
📋 メーカー仕様書・納まり図を元に、現場との“適合性”を判断することがプロの仕事です。
どこまでが施工対象か?立ち上がりは?天端は?笠木は?
施工厚み・塗り回数・補強布の有無
工期と養生期間(雨天・低温時の対応含む)
📆 雨の多い時期は工期にゆとりを持たせる設計が必要です。
サッシとの取り合い
屋根材・外壁材との接続部
配管・ルーフドレン・エアコンダクト周辺
🧩 細部の納まりが甘いと、ピンポイントで漏水します。CADレベルでの確認が重要です。
足場が必要な高さか?仮設で十分か?
材料の搬入経路・作業動線の確保
電源・水道・仮設トイレ・保管スペースの有無
🚧 狭小地や高層建物では事前調整が必須。足場計画が遅れると全体工期に影響します。
臭気・騒音・火気の使用有無
シンナーやアスファルト臭が出る工法は注意
搬入時の車両通行、荷下ろし時間の制限
📢 近隣クレームは信頼喪失に直結。施主との連携・事前挨拶が重要です。
指示系統(元請/施主/管理会社)を明確に
連絡方法:電話?LINE?メール?
現場立会・中間報告・写真共有の頻度
👷♂️ 伝達ミス=工程ミス・クレームの原因になります。
施工保証は何年?対象範囲は?
どの防水層までが責任範囲か(下地?トップコート?)
不具合時の是正対応方法
📝 工事後のトラブル回避のために、書面で残すことが鉄則です。
防水工事は、一度施工すれば数年~10年単位で信頼を預ける工事です。
しかしその仕上がりは、施工当日よりも、その前の準備と確認にかかっているといっても過言ではありません。
現場状況の把握
工法・下地との適合確認
納まり・排水・安全計画の検討
関係者との連携・共有
これらを徹底して行うことで、高品質・長寿命の防水工事が実現します。
株式会社NSKでは一緒に働く仲間を募集しています♪
お問い合わせは↓をタップ♪